(2022年8月発行)

SOMPOのパーパス

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SOMPOの価値創造の全体像

当社グループでは、多彩な事業を束ねるグループ力と各事業のつながりにより、自らの強みを活かした課題解決により価値を生み出す事業ごとの存在感ある競争優位性を強化し合い、さまざまな資本の掛け合わせを通じて、多様な価値の創出に取り組んでいます。

中期経営計画では、3つの基本戦略にもとづき、SOMPOを支える5つの事業が各々の強みを活かしながら、グループ共通の「価値創造サイクル」をそれぞれ駆動させることで、社会に価値を提供していきます。またそのプロセスを通じて蓄積されるリアルデータを活用し、安心・安全・健康に資する新たなソリューションを生み出す仕組み「リアルデータプラットフォーム(RDP)」を構築することにより、一層スケールの大きな価値提供を可能とし、SOMPOのパーパスの実現をより確かなものにしていきます。

価値創造プロセス

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SOMPOのパーパス

“安心・安全・健康のテーマパーク”により、あらゆる人が自分らしい人生を健康で豊かに楽しむことのできる社会を実現する

SOMPOが社会に提供する価値

社会が直面する
未来のリスクから人々を守る
健康で笑顔あふれる
未来社会を創る
多様性ある人材やつながりにより、未来社会を変える力を育む

グループの成長投資を可能とする、国内損害保険を中心としたキャッシュフロー創出力
売上高:3兆6,775億円

健全な財務基盤と十分な成長余力
修正連結純資産:2兆8,248億円

130年の歴史で培った信頼と責任

約2,000万人の顧客基盤

多様なステークホルダーとのネットワーク
<代表的な協働>
パランティア、ティアフォー、産業技術総合研究所、慶應義塾大学先端生命科学研究所など
<国際イニシアティブへの参画>
Partnership for Carbon Accounting Financials(PCAF)、Glasgow Financial Alliance for Net Zero(GFANZ)傘下のネットゼロアライアンス等

働き方改革で実現する3つのコア・バリューを共有する人材集団

DXの加速を目的としたデジタル人材

変革を恐れない企業文化

最先端テクノロジーの活用を可能にする環境
SOMPO Digital Labのグローバル3極体制
新しい介護を研究開発するFuture Care Lab in Japan

多様な事業から蓄積された大量・良質なリアルデータ

社会課題をビジネスチャンスに変える高い課題解決力

持続的な成長
修正連結利益:2,613億円

株主の期待に応える資本効率の維持・向上
修正連結ROE:9.4%

収益の安定性を支える分散
リスク分散比率:41.1% 海外事業比率:23.7%

人々の暮らしを支えるインフラとしての社会への貢献
正味支払保険金:1兆5,843億円 介護利用者数:9万人

ブランド力向上 ブランド価値:605百万米ドル*

国際的イニシアティブへの参画を通じたプレゼンスアップ
ダボス会議への参加:7回

* 株式会社インターブランドジャパンの調査に基づく

MYパーパスに突き動かされる社員の輩出
目標:2023年度までに全対象者によるMYパーパス研修の受講を完了
実績:国内損害保険・国内生命保険・介護・シニア事業の受講率(66%)

イノベーションの源泉となる人材の多様性強化 女性管理職比率:26.8%

社員の働きがいや幸福度の向上
目標:2023年度までにGallup Q12の平均目標値を達成
(国内)3.70pt、(海外)4.10pt
実績:(国内)3.46pt、(海外)4.02pt

デジタル技術への積極的投資および産官学連携にもとづくイノベーションの創出

お客さまの安心・安全・健康を支える商品およびサービスラインナップの充実
2021年度に新規開発された保険商品・特約・サービス 46種類*

介護の負担軽減と持続可能な高齢社会への貢献
目標:2023年度までに258施設において未来の介護モデルを導入

* 2021年度に損保ジャパンおよびSOMPOひまわり生命が公表した商品・サービス・特約の新規開発数の単純合算値

経済・社会・環境が調和したグリーンな社会づくりへの貢献 温室効果ガス(GHG)
削減目標

スコープ1.2.3(カテゴリー1~14)

2030年:60%削減(2017年比)
2050年:実質ゼロ

スコープ3(カテゴリー15・投融資)

2025年:25%削減(2019年比)
2050年:実質ゼロ

価値創造サイクル

当社グループはSOMPOのパーパス実現に向けて資本の組み合わせと多彩な事業展開により、グループ一丸で「価値創造サイクル」の駆動に取り組んでいます。価値創造サイクルとは、MYパーパスに突き動かされる社員がI&D*(インクルージョン&ダイバーシティ)に溢れる環境で自分らしく働き、チャレンジを繰り返すカルチャーを醸成する「原動力ルート」、共創志向にもとづく高品質のサービス提供により、信頼・共感を生み出す「既存ビジネスルート」、既存ビジネスから生み出されたデータを駆使し、DXやSOMPO独自のビジネスモデルを創出するRDP(リアルデータプラットフォーム)の活用により新たなソリューションを提供する「新たな価値創造ルート」の3つで構成されています。当社グループは事業活動を通じてこの3つを循環させて価値を生み出し続けることがSOMPOらしい価値創造であり、この価値創造サイクルの循環を強く、大きくすることで、企業価値の向上とパーパスの実現を目指していきます。

*社員一人ひとりが持つ多様なMYパーパスや特徴に対して、尊重し、認め合い、そしてそれぞれの能力を最大限に発揮し、イノベーションにつなげていくには、インクルージョンが重要であり、これを表現するために、本パートではダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を「I&D」と表記しています。

MYパーパスとSOMPOのパーパス

―MYパーパスとSOMPOのパーパスの重ね合わせ―

社員一人ひとりが、人生の目的や働く意義である「MYパーパス」と「SOMPOのパーパス」を重ね合わせることを通じて、グループ社員へのパーパス浸透やパーパスの自分事化に取り組んでいます。その結果として、社員が日々、自分らしくチャレンジしながら働くことを通じて、やりがいや幸せの実感をイノベーション創出につなげ、SOMPOのパーパス実現を目指しています。

Value Communication Team(VCT)メッセージ

写真:ナイジェル・フラッド

グループCVCO、グループCSuO、グループCPROの3人の役員からなる「Value Communication Team(VCT)」は、金融市場をはじめとしたマルチステークホルダーとの効果的なコミュニケーションを通じて企業価値を高めるというミッションのもと、2021年8月に設置されました。これまで、企業価値に関する分析やブランド戦略、PR、グループ社員へのパーパス浸透、SDGs経営(ESGへの取組み)といったグループの重要施策をリードしてきました。グループを取り巻く事業環境が大きく変化するなか、多様なバックグラウンドを持ったメンバー3人が密に連携し、事業オーナーやグループCFOをはじめとする各CxOとも協議をしながら、グループ一体となった企業価値向上に向けた取組みを主導・サポートしています。また、これらの取組みをさまざまなステークホルダーに向けて発信し、SOMPOの企業価値向上を実現していきます。

海外M&A統括
グループCVCO
ナイジェル・フラッド

写真:下川 亮子

SOMPOのパーパスの実現に向けて、社員がMYパーパスを持つところから出発するカルチャー変革とともに、本業を通じた社会価値と経済価値の創出に取り組むSDGs経営の推進、さらにこれらの取組みをつながりあるストーリーに乗せて発信するブランド戦略の構築がミッションです。SOMPOならではのサステナブルな成長を社内外に示していくことで企業価値向上に貢献していきます。

グループCSuO
下川 亮子

写真:新甚 博史

パブリックリレーション領域の責任者として、報道や広告・宣伝を通して、SOMPOのパーパス実現に向けた取組みを国内外・社内外のステークホルダーに向けて発信し、グループブランドの価値を上げ、顧客数と収益拡大を図り、企業価値を高めることがミッションです。「安心・安全・健康のテーマパーク」のコンセプトを発信し、グループ役職員7.4万人の一体感醸成を目指していきます。

グループCPRO
新甚 博史