(2022年8月発行)

ビジネス

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国内損害保険事業

SOMPOのパーパス実現に向けた国内損害保険事業の価値創造

国内損害保険事業の創出する社会価値は、「いかなる時代も社会・人々が直面するリスクから人々をお守りすること」、そして「持続可能な社会の実現に貢献すること」です。

社員の幸せや働きがいをベースとして、保険事業とその先にある「安心・安全・健康」の領域で、お客さまにとって価値ある商品・サービスを創造していくことで、社会に貢献していきます。

中期経営計画において目指す姿

国内損害保険事業では、新たな顧客価値の創造、社会課題の解決に資する新事業の創造およびこれらの事業の収益化を目指していきます。また、その基盤となる企業文化の変革を推し進めていくことで、「多様性のある社員一人ひとりが創造性・独創性を発揮し、お客さまの立場ですべての価値判断を行い、スピーディに決断と実行を行うことのできる組織風土」を醸成していきます。 

Vision すべての人々・地域・社会に、たくさんの笑顔と活力あふれる確かな明日をお届けします
Mission 社員の幸せや働きがいをベースとして、保険事業とその先の安心・安全・健康の領域で、お客さまにとって価値ある商品・サービスを創造し、社会に貢献していく
ブランドスローガン Innovation for Wellbeing
安心・安全・健康のテーマパークの実現

SOMPOのパーパス

”安心・安全・健康のテーマパーク”により、あらゆる人が自分らしい人生を健康で豊かに楽しむことのできる社会を実現する

共創志向にもとづく既存ビジネス領域における戦略

価値創造サイクル

国内損害保険事業は、自然災害の多発化・激甚化や自動車保有台数の減少などの事業環境の変化の中においても、お客さまやパートナー企業との共創にもとづき、安定的かつ持続的に成長し続けることのできる事業構造の維持・構築を目指しています。

2021年度には、お客さまの声をもとに生まれた『入院パスポート』や『UGOKU(移動の保険)』等の新商品の販売を開始したほか、Palantir Technologies JapanのAIを活用したアンダーライティング機能強化などの収益構造改革に取り組み、事業別修正利益は1,574億円と当初計画を上回る結果となりました。2022年度は、営業現場へのAI機能の展開や、事故対応時のAI活用による生産性向上など、収益性向上に向けた取組みを加速させていきます。

事業別修正利益
グラフ:2023年度(2021年5月計画)1,500以上 億円
E/Iコンバインド・レシオ
グラフ:2023年度(2021年5月計画)91.7%

※損保ジャパン単体。除く自賠責・家計分野地震保険。

新たな価値創造に向けた戦略

価値創造サイクル

新たな価値創造に向けては、損害保険事業と親和性の高いモビリティ、防災・減災、自動運転、脱炭素などの分野で、中長期的な収益源の拡大を目指し、具体的な取組みを進めています。

自動運転分野では、2022年2月に、株式会社ティアフォー、アイサンテクノロジー株式会社および国立大学法人東京大学と連携して、国内初となる「自動運転システム提供者専用保険」を開発しました。

引き続き、脱炭素に向けたソリューションの開発や、防災・減災に関するサービス開発など、新たな価値の提供に挑戦していきます。

新事業の収益化
図:自動運転分野、モビリティ分野、防災・減災分野、脱炭素分野

カルチャー変革につながる基盤強化戦略

価値創造サイクル

損保ジャパンは、社員の幸せや働きがいをベースとして、保険事業とその先の安心・安全・健康の領域で、お客さまにとって新たな価値ある商品・サービスを創造し、社会に貢献していくことを目指しています。

社員がより働きがいを感じるための具体的な取組みとして、2021年度には、社員のアイデアから生まれた社内副業制度「SOMPOクエスト」や、フルリモートで業務を行うことを前提として転居を伴わずに自らが希望するポストに応募できるジョブ・チャレンジ制度「リモートチャレンジコース」などの制度を新設しました。

今後も、お客さまへの新しい価値提供に向けてイノベーションを起こすための人材育成を一層進めるとともに、「働き方・仕事のやり方改革」を通じて、一人ひとりがモチベーション高く活躍できる、もっと“働きがいを感じる会社”を目指します。

人事戦略
図:もっと”働きがいを感じる会社”へ ~自分が変わる、会社を変える、SOMPOの未来を創る~