(2022年8月発行)

ガバナンス

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Global Executive Committee (Global ExCo)の特長
−SOMPOグループ最上位の執行会議体−

Global ExCoは、当社グループを率いるグローバルトップが一堂に会して開催されます。

事業計画の進捗や経営課題への取組状況の把握だけでなく、将来予測や社会環境などをふまえたグループ成長戦略など、グループCEOの諮問機関として、重要なテーマを集中議論する会議体です。

最大の特長は、本会の設置時から掲げる「虚心坦懐」「グループベスト」「事実に基づく」という3つの心構えに支えられた一体感とスピード感です。会議では、事業オーナー、グループCxOという、異なるミッションを持ち、国籍も異なる多様性に富んだメンバーが忌憚なく意見を述べ合い、ときに新たな気付きやグッドクラッシュの効果を生みながら、未来志向で議論を展開します。そして、合意した事項や認識された課題などは閉会前に再度全員で確認を行い、メンバーそれぞれが、自身のフィールドに持ち帰り速やかに着実に次のアクションにつなげていきます。こうした意思決定のあり方や能動的なトップダウンの仕掛けなどの仕組みは、現在の「SOMPOらしさ」を体現するものの1つと言えます。

写真:Global ExCo 会議の様子
3つの心構え
虚心坦懐 事業や各領域の課題を率直に披露し、課題解決に向けて議論する。予定調和は避け、時には悪魔の代弁者(Devil’s Advocate)となり、グッドクラッシュによる深い議論を行う。
グループベスト グループの執行の最高位の会議体として、グループ全体を俯瞰した観点で議論する。自身の事業・領域だけを考えた議論を控え、グループ全体の成果の最大化を目指す。
事実に基づく 定量的な情報、客観的な事実(投資家など第三者の定性情報も含む)にこだわって議論する。
Global ExCoの構成
議長 グループCEO
メンバー グループCEO、グループCOO(進行役)、国内損害保険事業オーナー、 海外保険事業オーナー、国内生命保険事業オーナー、介護・シニア事業オーナー、 デジタル事業オーナー、海外M&A統括、グループCxO(チーフオフィサー)

※Global ExCoでの議論の内容は取締役会に毎回報告するとともに、会議当日は取締役のオブザーブ参加も可能とするなど、執行側からの積極的な情報共有によるガバナンスの透明性向上を企図した運営を行っています。

Global ExCoを中心にした会議体運営
図:1.テーマ選定、2.事前準備、3.会議当日、4.会議後

Global ExCoは、年間5~6回のペースで開催しています。限られた時間内に必要な議論が行えるよう、アジェンダは事前に吟味して、論点を明確にし、議論には全員参加の姿勢で臨むことが求められます。2021年度は、新たにスタートした中期経営計画を中心に、資本政策や株主還元、企業価値向上への取組方針やRDP(リアルデータプラットフォーム)戦略、働き方改革などについて議論を行いました。

2022年度のGlobal ExCoでは、中期経営計画の達成に向けた既存事業の取組状況や、収益を底上げするための新規投資の検討状況、RDP戦略などを議論していく予定です。また、経営環境の急激な変化への対応や人口動態の変化などの将来予測もふまえ、最適な経営戦略の選択と実現に資するグループの資源配賦のあり方、企業価値向上につながるディスクロージャーやステークホルダーとのコミュニケーション強化などについても、検討を深めていく方針です。

Global ExCoで議論された主要テーマ
2021年度 2022年度
  • 中期経営計画
  • SOMPOの企業価値向上
  • 国内・海外投資案件
  • 戦略的リスク経営(ERM)
  • RDP・デジタル戦略
  • 気候変動への対応方針
  • 働き方改革
  • 中期経営計画
  • SOMPOの企業価値向上
  • 国内・海外投資案件
  • 成長戦略
  • 資本配賦
  • RDP・デジタル戦略
  • ステークホルダーとのコミュニケーション強化