当社グループでは、多彩な事業を束ねるグループ力と各事業のつながりにより、自らの強みを活かした課題解決により価値を生み出す事業ごとの存在感ある競争優位性を強化し合い、さまざまな資本の掛け合わせを通じて、多様な価値の創出に取り組んでいます。
中期経営計画では、3つの基本戦略にもとづき、SOMPOを支える5つの事業が各々の強みを活かしながら、グループ共通の「価値創造サイクル」をそれぞれ駆動させることで、社会に価値を提供していきます。またそのプロセスを通じて蓄積されるリアルデータを活用し、安心・安全・健康に資する新たなソリューションを生み出す仕組み「リアルデータプラットフォーム(RDP)」を構築することにより、一層スケールの大きな価値提供を可能とし、SOMPOのパーパスの実現をより確かなものにしていきます。
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“安心・安全・健康のテーマパーク”により、あらゆる人が自分らしい人生を健康で豊かに楽しむことのできる社会を実現する
SOMPOが社会に提供する価値
グループの成長投資を可能とする、国内損害保険を中心としたキャッシュフロー創出力
売上高:3兆6,775億円
健全な財務基盤と十分な成長余力
修正連結純資産:2兆8,248億円
130年の歴史で培った信頼と責任
約2,000万人の顧客基盤
多様なステークホルダーとのネットワーク
<代表的な協働>
パランティア、ティアフォー、産業技術総合研究所、慶應義塾大学先端生命科学研究所など
<国際イニシアティブへの参画>
Partnership for Carbon Accounting Financials(PCAF)、Glasgow Financial Alliance for Net Zero(GFANZ)傘下のネットゼロアライアンス等
働き方改革で実現する3つのコア・バリューを共有する人材集団
DXの加速を目的としたデジタル人材
変革を恐れない企業文化
最先端テクノロジーの活用を可能にする環境
SOMPO Digital Labのグローバル3極体制
新しい介護を研究開発するFuture Care Lab in Japan
多様な事業から蓄積された大量・良質なリアルデータ
社会課題をビジネスチャンスに変える高い課題解決力
持続的な成長
修正連結利益:2,613億円
株主の期待に応える資本効率の維持・向上
修正連結ROE:9.4%
収益の安定性を支える分散
リスク分散比率:41.1% 海外事業比率:23.7%
人々の暮らしを支えるインフラとしての社会への貢献
正味支払保険金:1兆5,843億円 介護利用者数:9万人
ブランド力向上 ブランド価値:605百万米ドル*
国際的イニシアティブへの参画を通じたプレゼンスアップ
ダボス会議への参加:7回
* 株式会社インターブランドジャパンの調査に基づく
MYパーパスに突き動かされる社員の輩出
目標:2023年度までに全対象者によるMYパーパス研修の受講を完了
実績:国内損害保険・国内生命保険・介護・シニア事業の受講率(66%)
イノベーションの源泉となる人材の多様性強化 女性管理職比率:26.8%
社員の働きがいや幸福度の向上
目標:2023年度までにGallup Q12の平均目標値を達成
(国内)3.70pt、(海外)4.10pt
実績:(国内)3.46pt、(海外)4.02pt
デジタル技術への積極的投資および産官学連携にもとづくイノベーションの創出
お客さまの安心・安全・健康を支える商品およびサービスラインナップの充実
2021年度に新規開発された保険商品・特約・サービス 46種類*
介護の負担軽減と持続可能な高齢社会への貢献
目標:2023年度までに258施設において未来の介護モデルを導入
* 2021年度に損保ジャパンおよびSOMPOひまわり生命が公表した商品・サービス・特約の新規開発数の単純合算値
スコープ1.2.3(カテゴリー1~14)
スコープ3(カテゴリー15・投融資)
当社グループはSOMPOのパーパス実現に向けて資本の組み合わせと多彩な事業展開により、グループ一丸で「価値創造サイクル」の駆動に取り組んでいます。価値創造サイクルとは、MYパーパスに突き動かされる社員がI&D*(インクルージョン&ダイバーシティ)に溢れる環境で自分らしく働き、チャレンジを繰り返すカルチャーを醸成する「原動力ルート」、共創志向にもとづく高品質のサービス提供により、信頼・共感を生み出す「既存ビジネスルート」、既存ビジネスから生み出されたデータを駆使し、DXやSOMPO独自のビジネスモデルを創出するRDP(リアルデータプラットフォーム)の活用により新たなソリューションを提供する「新たな価値創造ルート」の3つで構成されています。当社グループは事業活動を通じてこの3つを循環させて価値を生み出し続けることがSOMPOらしい価値創造であり、この価値創造サイクルの循環を強く、大きくすることで、企業価値の向上とパーパスの実現を目指していきます。
*社員一人ひとりが持つ多様なMYパーパスや特徴に対して、尊重し、認め合い、そしてそれぞれの能力を最大限に発揮し、イノベーションにつなげていくには、インクルージョンが重要であり、これを表現するために、本パートではダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を「I&D」と表記しています。
社員一人ひとりが、人生の目的や働く意義である「MYパーパス」と「SOMPOのパーパス」を重ね合わせることを通じて、グループ社員へのパーパス浸透やパーパスの自分事化に取り組んでいます。その結果として、社員が日々、自分らしくチャレンジしながら働くことを通じて、やりがいや幸せの実感をイノベーション創出につなげ、SOMPOのパーパス実現を目指しています。
―多様な価値観の結集とぶつかり合いを通じてイノベーションを創出―
さまざまなバックグラウンドを持つ社員同士がMYパーパスを尊重し、多様な価値観を認め合うカルチャーの醸成に取り組んでいます。このようなカルチャーやMYパーパスを起点とした人材戦略により、社外からも多様な人材を惹きつけ、より一層I&Dを強化する好循環を生み出します。そして、多様な価値観の結集とぶつかり合いを通じ、新たなイノベーションを創出していきます。
「新たな価値創造ルート」
―未来社会を解決するソリューションを提供―
既存ビジネスにおける多様な事業活動から得られる豊富なリアルデータの活用により共創パートナーを呼び込み、DXやSOMPO独自のビジネスモデルであるRDPを通じて、未来社会を変える新たなソリューションの提供に取り組むことで社会インパクトを生み出していきます。
―エンゲージメントを高め、イノベーション力を向上―
MYパーパスを持つ社員一人ひとりが自分らしさや幸福感、やりがいを実感できる環境下で、内発的動機にもとづくチャレンジがエンゲージメント向上につながります。上司と部下の対話を通じて、失敗を恐れない内発的動機にもとづくチャレンジを引き出し、エンゲージメントを高め、イノベーションを生み出す力を組織的に向上させていきます。
「既存ビジネスルート」
―共創志向にもとづく高品質なサービス提供―
MYパーパスに突き動かされた社員が、保険や介護といった既存のビジネス領域において、パートナーとの共創に意欲的に取り組むと同時に、業務革新による高付加価値業務へのシフトを進めることで、高品質の商品・サービスの開発・提供に取り組んでいます。この既存ビジネス領域における事業活動を通じて、お客さまからの信頼や共感を醸成し、事業の着実な成長とさらなる発展を目指していきます。