SOMPOグループでは、国内損害保険、海外保険、国内生命保険、介護・シニア、デジタルという5つの柱を中心に、各事業がリーダーシップを持ち力強く価値を創出してきました。それらを支える仕組みが2016年に導入した事業オーナー制であり、事業オーナーに事業戦略立案・投資判断・人材配置などの実行に際しての大きな権限を付与することで遠心力を効かせ、スピード感を持った意思決定、業務遂行を可能としてきました。
そしてここからさらなる飛躍を遂げるためには、求心力を強め各事業単体ではなくSOMPOグループ一体だからこそ可能となる合理的なリスクテイクを実現し、コングロマリット・プレミアム(グループシナジー)を創出することが不可欠であると考えています。具体的には、「つなぐ・つながる・つなげる」をキーワードにグループとしてのリスクテイクの最適化を通じ財務メリットを享受することだけでなく、多様な事業を展開する中で得られたデータやノウハウをグループ間でつなぎ合わせ、新たなサービス・ソリューションを提供することを通じ、お客さまや社会に大きな価値を生み出すことを目指します。
SOMPOは、このようなコングロマリット・プレミアム創出に向けたプロジェクトを推進するため、グループにおける執行部門の最上位の会議体であるGlobal ExCoの傘下にステアリングコミッティを組成し、グループCOOを責任者とし各事業オーナー、グループCFO/CSO、グループCHROが参画する本組織で取組みを進めています。
コングロマリット・プレミアム創出を具体的に進めていくために、ステアリングコミッティの傘下にワーキンググループを設置し、グループベストを徹底的に追求しています。ワーキンググループは、まずは早期に効果を発揮しうる事業を対象として、「保有・再保険」、「資産運用」、および「マルチナショナルビジネス」の3つの分野でスタートしました。
「保有・再保険」においてはグループベースでのリスク保有最適化や再保険カバーの見直し、「資産運用」においてはスケールメリットを活かした追加でのリスクテイクやグループ余剰資本の活用、「マルチナショナルビジネス」においてはプラットフォームの構築、システム・デジタルの共同活用・クロスセルのさらなる深化といった検討を進めています。