(2023年8月発行)
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SOMPOのパーパス経営

価値創造の原動力

価値創造サイクルの出発点

パーパス浸透の取組全体像

MYパーパスを起点とするSOMPOのパーパス経営をグループ全体で推し進めるために、当社では3つの階層的観点でパーパス浸透の取組みを展開しています。

まずは、タウンホールミーティングに代表されるパーパスの実現に向けた変革を促す「トップの発信」です。櫻田グループCEOを筆頭に、各事業のトップによるタウンホールミーティングを定期的に開催し、トップダウンで変革フェーズに則したメッセージを発信しています。

2つ目が、「現場の取組み」です。パーパスの実現、カルチャーの変革のためには、トップのメッセージに共感した社員一人ひとりの現場での実践が必要不可欠です。それを支援するために、マネジメント向けのMYパーパス1on1研修や各種ワークショップ、グループ横断の表彰制度であるSOMPOアワードの開催などのボトムアップの取組みを有機的に連動させて展開しています。

そして、3つ目が、「測定と型化」です。パーパス浸透にかかるこれらの取組みをナレッジとして結合および蓄積し、「トップ」と「現場」にフィードバックすることでさらなる進化・深化をさせていきます。

このように各階層の取組みを有機的につなげ、定性と定量の双方から把握・検証し、前進していくことこそがSOMPOのパーパス浸透の全体像です。

図:MYパーパスの追求。1.トップの発信→グループCEOタウンホールミーティング。2.現場の取組み→アワード応募、マネジメント向けワークショップ参加、現場調査・事例収集、MYパーパス1on1研修参加、MYパーパス導入研修参加。3.浸透の測定→エンゲージメント・サーベイ(国内)3.50pt (海外)4.12pt。
人的資本インパクトパスの可視化

当社グループでは、パーパス浸透を含む人的資本関連の取組み(アクション)などによって生み出される中長期的に財務価値・企業価値につながる価値を「未実現財務価値」と呼び、グループ全体でその向上に取り組んでいます。またそれらが価値創造に至るまでの道筋を可視化するなどして、MYパーパスを起点としたパーパス経営をエビデンスベースで着実に進め、持続的な成長と企業価値の向上につなげるべく取り組んでいます。

具体的には、MYパーパスの追求や多様な働き方の推進に係るアクションが組織内でエンゲージメント向上につながる変化を生み、さらに行動(チャレンジ)の増加を促す変化を経て財務価値の創出に至る一連の道筋を「人的資本インパクトパス」として描き、その詳細化や財務インパクトの試算、戦略と連動させたKPI管理などによる活用を進めています。

図:MYパーパスの追求+多様な働き方の推進→エンゲージメントの向上→行動(チャレンジ)→社内・社外の巻き込み→未実現財務価値→財務価値→パーパスの実現