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(2024年8月発行)

事業CEOメッセージ

SOMPOの介護が日本の介護を変える。
そして、日本の未来を創る。

介護事業CEO

鷲見 隆充

日本では、急速な高齢化に伴う要介護(要支援)認定者や認知症高齢者の増加などにより、今後も介護需要の増加が見込まれています。一方で、生産年齢人口の減少に伴い、労働力はますます不足する見通しであり、供給力の確保は日本社会全体の大きな課題となっています。2040年には介護の需要と介護を担う人材とのギャップは約57万人に広がると見込まれています。

この国難ともいえる状況のなか、介護産業の持続可能性を向上させるため、私たちは「SOMPOの介護が日本の介護を変える。そして、日本の未来を創る。」ことにチャレンジしていきます。

「SOMPOの介護が日本の介護を変える。」とは、介護人材の需給ギャップ解消に向け、私たちだけが変わるのではなく、他の介護事業者に私たちのノウハウ・サービスを提供することで業界を変えていき、介護産業の持続可能性を向上させていくことを目指しています。「そして、日本の未来を創る。」とは、つながった介護業界とSOMPOグループ各社が提供するサービスが「つなぐ・つながる」ことで、介護業界だけでは対応することができなかった健康、老後資金の不安などを解消し、健康で笑顔あふれる未来社会を創ることを目指しています。この想いを「SOMPOの介護が日本の介護を変える。そして、日本の未来を創る。」に込めSOMPOの介護事業、ひいては日本の介護業界の持続的成長を目指しています。

その実現に向けた合言葉は、「共生」、「共育」、「共創」という3つの「共に」です。より多様な人材が活躍できる環境づくりや未来の介護人材への働きかけによって、介護を提供する人・受ける人が共に心豊かに生きる社会を目指す「共生」、ご利用者さまの生きがいを支援する介護保険外サービス(プライベートサービス)や地域の交流拠点となる「SOMPO流 子ども食堂」の拡大を通じ、もっと働きがいのある会社を共に育てる「共育」、サービス品質と生産性の両方を追求しながら「未来の介護」を共に創る「共創」。これら3つの「共に」を軸に、介護サービス提供者としてのさらなる成長や他の介護事業者、SOMPOグループの仲間とも「つなぐ・つながる」ことを目指していきます。

新中計における事業目標

これまでに蓄積した介護サービス提供者のノウハウを基盤とし、プラットフォーム事業とウェルビーイング事業の展開により、自社の利益成長だけでなく、介護業界全体の変革、発展を目指す

介護業界が抱える社会課題は、当社だけではなく、業界全体で乗り越えなければならない課題です。中期経営計画では、オペレーター事業を基盤とし、プラットフォーム事業とウェルビーイング事業の展開により、自社の利益成長だけでなく、介護業界全体の変革、発展を目指します。

「未来の介護」を追求しながら世の中との接点を増やすことで、介護サービス提供の実施主体であるSOMPOケア自身、ひいては業界の持続的成長を目指す「オペレーター事業」、このオペレーター事業で得たノウハウや磨き上げたサービスの提供、NDソフトウェアによる介護業務支援ソフトウェアの開発・提供など、他の介護事業者とも「つなぐ・つながる」ことにより、業界全体の持続的成長への貢献を目指す「プラットフォーム事業」、SOMPOグループ各社と「つなぐ・つながる」ことにより、お客さまのウェルビーイング向上に寄与する「ウェルビーイング事業」の3つを柱とし、事業戦略を進めていきます。

図:介護業界の変革をリード
									オペレーター事業の強化、プラットフォーム事業への進化、ウェルビーイング事業の強化
									↓
									介護事業ROE(中計KPI)12%以上(2026年度見込み)、
									入居率(中計KPI)95.5%(2026年度末見込み)

将来的に目指す姿

*1 1人のご利用者さまに、2人のご家族さまがいらっしゃる前提で試算

オペレーター事業

介護事業の持続的成長とそれを支える人材の確保・育成

オペレーター事業では、収益力の向上、持続可能な介護事業モデルの構築、外部環境への適応などに取り組みながら、人材への投資を実施します。特に、「未来の介護」は介護人材の需給ギャップ拡大の解消に向けた取組みであり、デジタル・テクノロジーの活用のほか、介護施設のオペレーションにおけるムリ・ムダ・ムラを見直すことで時間を創出し、ご利用者さまお一人おひとりのご要望に基づいたケア「カスタムメイドケア」を実現することで品質を伴った介護サービスの提供を目指します。

プラットフォーム事業

介護事業で培ったノウハウの見える化、介護事業者への価値提供

プラットフォーム事業では、SOMPOケアフーズの高齢者向けの食事の提供、NDソフトウェアによる介護業務支援ソフトウェアの開発・提供を通じた介護事業者のサポートなど、オペレーター事業を中心に培ったノウハウをコンサルティングサービスとして多くの介護事業者に提供することを目指しています。SOMPOのノウハウやサービスで事業者の介護オペレーション変革をサポートすることで品質を伴う生産性の向上、処遇改善・人材投資の好循環を生み、介護業界全体の持続的成長に貢献します。

ウェルビーイング事業

未病から要介護まで幅広いステージのQOL*2向上を目指す

ウェルビーイング事業ではプラットフォームによってつながった介護業界とSOMPOグループの仲間が「つなぐ・つながる」ことで、介護・健康・老後資金の不安にワンストップで応え、生涯の伴走者としてお客さまをサポートしていきます。介護を軸とした3つの「不安」に応える相談窓口の展開など、グループ全体で連携しながら、ご利用者さまだけでなく、そのご家族をはじめとした未病から要介護まで幅広いステージのお客さまのQOL向上を目指します。

*2 クオリティ・オブ・ライフ